資産運用でまず何を買うか考えたとき多くの人がオルカンを選んでいますね。
オルカンとはeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の愛称で、世界中の株式を時価総額の比率どおりに保有できる投資信託です。
この時価総額の比率どおりという部分が実は資産運用の原則に照らしてもっともニュートラルな配分にあたります。
なぜ全世界株式の時価総額加重平均がベースに選ばれるのか整理してみます。

時価総額加重平均がニュートラルな理由

オルカンは世界中の株式に時価総額加重平均という方式で投資する商品です。
時価総額とは株価に発行済み株式数をかけたもので企業や市場全体の規模を示す指標にあたります。
オルカンはこの時価総額の比率をそのまま反映する形で世界中の株式を組み合わせています。

一般的な資産運用の考え方として市場全体の構成比率どおりに保有することがベースとなっています。
この理由は単純で、この割合が世界中の投資家が売買した結果そのものだからです。
時価総額比率は世界中の投資家の判断が集積した結果です。
この比率どおりに保有することは特定の見方を主張せず市場全体の判断をそのまま受け入れる立場と言えます。
オルカンはこの時価総額加重平均をほぼそのまま再現した商品なのでベースとなる商品としてよく買われているということですね。
オルカンは賭けをしないニュートラルな選択肢だといえます。

時価総額加重平均が基準になるということ言い換えるならば、時価総額加重平均から外れた配分は市場平均に対して意図的に賭けをしているともいえるでしょう。
市場全体の判断とは違う判断をするということですから、これは裁量をもったトレードに近づくわけです。
その賭けが報われるかどうかは事前にはわかりません。

S&P500や日経平均などを買って時価総額の加重平均から離れるということは、まさしくこのニュートラルな状態からあえて外れるという選択です。
もちろん、バランスが外れること自体が悪いわけではありません。
しかし、その判断は慎重に行う必要があります。
下手にバランスを崩すのは単にリスクだけを増やしていることになりかねません。
根拠なく「アメリカがいいと聞いたからS&P500を増やす」のような判断をする人は多く見かけますが、これは投資ではなく何も考えずアメリカに賭けるギャンブルだということを理解しておく必要があります。

まとめ

オルカンのように世界の時価総額平均が絶対の正解というわけではありません。
アメリカ株や日本株に多めに配分したり個別株を一部組み込んだりする戦略もあります。
ただ、それは時価総額加重平均がニュートラルな基準であるということを理解したうえでの応用の話です。
土台となる資産をどこに置くか迷ったときにオルカンが選ばれやすいのはこうした理由があるからです。