データ分析基盤の構築は技術的な挑戦であると同時に組織変革のプロジェクトでもあります。システムを作ることは手段であり最終目的は「データに基づいた優れた意思決定により企業価値を向上させる」ことです。

データ分析基盤の構築ではビジネス価値の実現を考えることが重要です。データ分析の先にはビジネス上の意思決定が存在します。どんなデータがあれば意思決定の質を向上させることができますか?どんなシステムがあれば素早く意思決定に必要な情報を集められますか?データを分析した結果を利用する人たちの抱えている課題がなにか常に問い続けることがデータ分析基盤の価値を向上させます。

同時にデータ分析基盤の開発者と利用者はお互いに仲間であるという認識を忘れてはいけません。社内システムを構築すると「開発者vs利用者」という構図になりがちですがお互いに会社を良くするために仕事をしているのです。データドリブンカンパニーになるためには相手をリスペクトし、理解し、融和を図ることが重要です。

データは21世紀の石油と言われますが原油のまま放置していても価値を生みません。適切な精製・加工・流通の仕組みがあって初めて価値を発揮します。データ分析基盤はまさにその精製プラントであり、ぜひ本書で解説した技術と知識を活用して皆さんの組織でも価値あるデータ活用を実現してください。

データに基づいた意思決定により皆さんの組織がさらなる成長を遂げることを心から期待しています。